この記事は、
NANGA製品に興味がある。
NANGAの寝袋が欲しいけど、種類がありすぎて選べない。
山登りやキャンプで温かい寝袋でぐっすり眠りたい。
という方にオススメの記事となっています。
NANGAでは、数多くの寝袋をラインナップしており、キャンプから厳冬期の高所登山まで使用用途は幅広いが、今回は一般的によく使われるマミー型の寝袋に絞ってみました。
NANGAは日本を代表する寝袋メーカー
NANGAは、もはやアウトドア好きな日本人なら誰もが知っている、高品質なダウンメーカー。
琵琶湖で有名な滋賀県に本社をおき、世界に通用するハイスペックなダウン製品を作成し続けています。
HPもおしゃれで、有益な情報が満載!
ダウンを使用する、寝袋や布団、ジャケットを作成し販売する会社で、最近では羽毛布団をリメイクしてくれるサービスも展開しています。
将来的には、羽毛布団を寝袋やダウンジャケットにリメイクするサービスも考えており目が離せませんね。
ダウンっていったい何?
ダウンとは、一言でいうと鳥の羽。ナンガで使用しているダウンは、成熟した水鳥の羽毛を使用しています。
ダウンはなぜ温かいのか?
ダウンはなぜ温かいのか?というと、ふんわりと膨らんだ羽毛は、外からの空気をたっぷり含み、空気の層を作り出す性質をもっています。
空気の層が体温で温まった空気を外に逃がさずに確保してくれる半面、冷たい外気を遮断する「断熱材」の役割も果たしてくれます。
寒い冬の間も長時間にわたって暖かい状態をキープすることができるのです。
ダウンの構造とは?
ダウンには2種類の鳥の羽が使われているのはご存じでしょうか?
水鳥のお腹の部分の羽「ダウン」と、「フェザー」と呼ばれる芯のある羽の部分。
ダウンが熱を蓄える役目をし、フェザーが大きく膨らみよりたくさんの熱を確保してくれるという構造となっています。
ダウンの質を表す「フィルパワー」って?
街中のダウンジャケットなどでさりげなくアピールしてる「600FP」の数字。FPはフィルパワーと呼ぶもので、ダウンがどれだけ膨らむ力があるかを示したもの。
たとえば600FPの場合、約30gのダウンが600立方インチの体積に膨らんでいることになる。
膨らむ力が強いダウンほど空気をたくさん確保でき保温力が高まるので、数字が高ければ高いほど温かいダウンってこと。
じゃあ、FPの数字が大きければ温かいって事のか?と言われればそんなことは無く、ダウンの量はもちろん、組み合わせる生地や構造によっても温かさは変わってきます。
というか、ダウンの量が多ければ多いほど温かいのは間違いないけど、ダウン量をふやせば重さが増すので、ダウンの質でカバーするって感じになります。
FPが高ければ、値段も高くなるのは下にある商品別の表を見てもらえれば一目瞭然。
ダウンの質が、寝袋の値段を決めています。
NANGA寝袋を分かりやすく説明
NANGAで発売している代表的な寝袋は全部で4種類。
「LEVEL8シリーズ」・「AURORA light SPDX」・「AURORA light DX」・「UDD BAG」
NANGAが採用する3つのキルト構造とは?
NANGAでは、ダウンの良さを最大限引き出せるよう、台形ボックスキルト構造と立体構造を採用しています。
下記の表は、実際に寝袋で採用されている構造で、右に行くほど保温性が高くなります。
ダウン量が600g以上になれば、台形ボックスキルト構造が使われているので、NANGAを選ぶのなら台形ボックスキルト構造がオススメです。
シングルキルト 構造 | ボックスキルト 構造 | 台形ボックス キルト構造 | ディファレンシャル ボックスキルト構造 |
---|---|---|---|
シンプルな構造の分、軽量化を実現した構造。羽毛の量が少量のタイプに使われる構造となっている。 | ダウンの保温性能を活かすために最も効率的な方法。表地と裏地の間に通気性のあるメッシュを配置し片寄りを防ぐために縦横にボックスを設定ある。 | ボックス同士が支えあう構造なので、ダウンのロフトを最大限に引き出し、片寄りを抑えることで放熱量を軽減させ、効率的に保温することができる。 | より保温性の高い形状を研究した結果、台形バッフル形状とディファレンシャルカットを組み合わせることで、ダウンに効率的な膨らみを実現。NANGAで新たに採用したボックスキルト構造。 |
NANGA寝袋比較
それでは、NANGAの代表的な4つの寝袋について比較してみましょう。
LEVEL8
まず初めに紹介するのが、NANGAが取り扱うスリーピングバッグの最高峰モデル「LEVEL8シリーズ」
内部構造は最新式の「ディファレンシャルボックスキルト」を採用しており、保温力は抜群。
「LEVEL8シリーズ」の種類は全部で4種類。下記表の右半分と左半分で表面に使用されている生地に違いがある他、ダウンの超撥水加工の有無で微妙に分かれています。
左半分に使用されている表面生地は、軽量かつ防水透湿性のある素材「AURORA LIGHT」を採用。
山登りチームが開発した寝袋なだけに、プロフェッショナル山用寝袋のラインナップとなります。
-13 AURORA LIGHT | -23 AURORA LIGHT | -10 UDD BAG | -20 UDD BAG | |
---|---|---|---|---|
快適使用温度 / 下限温度 | -8℃ / -13℃ | -13℃ / -23℃ | -5℃ / -10℃ | -11℃ / -20℃ |
ダウン | UDD DX : スペイン産ダックダウン90-10%(770FP) 超撥水加工g | UDD DX : スペイン産ダックダウン90-10%(770FP) 超撥水加工g | UDD DX : スペイン産ダックダウン90-10%(770FP) | UDD DX : スペイン産ダックダウン90-10%(770FP) |
生地 | 表地:15D オーロラライト 裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 | 表地:15D オーロラライト 裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 | 表地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 | 表地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 裏地:10D リサイクルナイロンシレ撥水加工 |
内部構造 | ディファレンシャル ボックスキルト | ディファレンシャル ボックスキルト | ディファレンシャル ボックスキルト | ディファレンシャル ボックスキルト |
ダウン量 | 590g | 1,000g | 550g | 950g |
総重量 | 約1,260g | 約1,670g | 約1,140g | 約1,540g |
価格(税込) | ¥82,500 | ¥96,800 | ¥80,300 | ¥94,600 |
AURORA light(オーロラライト) SPDX
「LEVEL8シリーズ」がNANGAの最高峰と言いつつも、値段で比較すると圧倒的にオーロラライトの方が高価
オーロラライトには、SPDXとDXの二種類があり、SPDXに使用されているダウンは「ポーランド産グースダウン93-7%」
フィルパワーが 860FPでNANGAN寝袋の中では最高ランクのFPダウンとなります。
特徴としては、
サイズ展開が、ショート・レギュラー・ロングの3種類あり。
商品名に使用されている数字がそのままダウンの量
450以下となると、構造や付帯機能が急激にランクダウン。
900 SPDX | 750 SPDX | 600 SPDX | 450 SPDX | 350 SPDX | |
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写真 | |||||
下限温度 | -27℃ | -22℃ | -18℃ | -13℃ | -6℃ |
ダウン | ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) | ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) | ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) | ポーランド産グースダウン93-7% (860FP) | ポーリッシュグースダウン93-7% (860FP |
生地 | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン |
内部構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 | シングルキルト構造 |
ダウン量 | 900g | 750g | 600g | 450g | 350g |
総重量 | 約1,400g | 約1,280g | 約1,100g | 約865g | 約730g |
価格(税込) | ¥148,500 | ¥132,000 | ¥110,000 | ¥88,000 | ¥66,000 |
AURORA light(オーロラライト)DX
次に紹介するのが、オーロラライトDX
こちらは、オーロラライトSPDXと比較し、価格が抑えられたモデルとなります。重量は同じ。
ダウンの質も、SPDXと比較すると低くはなりますが、「LEVEL8」とほぼ同等の高品質ダウンとなります。
正直、キャンプのような、
車での移動が可能
ストーブなどの暖房も持ち運び可能
雪の上で直寝しなくてもベットがあれば大丈夫
という環境であれば、これでもハイスペックな部類と思います。
山登りは、最低限の物しか持っていけない(自分で担いで行かなくてはいけない)ので、暖房器具といってもカイロが限界ではないでしょうか?その分、寝袋のスペックが必要になってきます。
900 DX | 750 DX | 600 DX | 450 DX | 350 DX | |
---|---|---|---|---|---|
写真 | |||||
快適使用温度 / 下限温度 | -10℃ / -19℃ | -8℃ / -16℃ | -4℃ / -11℃ | 0℃ / -5℃ | 5℃ / 0℃ |
ダウン | スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) | スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) | スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) | スペイン産ダックダウン90-10% (760FP) | スパニッシュダックダウン90-10% (760FP) |
生地 | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン | 表地:15D オーロラテックス® 裏地:15D リップストップナイロン |
内部構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 | シングルキルト構造 |
ダウン量 | 900g | 750g | 600g | 450g | 350g |
総重量 | 約1,400g | 約1,280g | 約1,100g | 約865g | 約730g |
価格(税込) | ¥69,300 | ¥63,800 | ¥58,300 | ¥45,100 | ¥38,500 |
UDD BAG
最後に紹介するのが、「UDD BAG」シリーズ
ダウンの量で他の寝袋と比較すると、軽くてリーズナブル。
ただ、適用温度が高めとなっているため、過酷な環境には耐えられないスペックとなっています。
とはいっても、キャンプ程度なら十分な機能となっています。
810DX | 630DX | 450DX | 380DX | |
---|---|---|---|---|
写真 | ||||
快適使用温度 / 下限温度 | -7℃ / -13℃ | -5℃ / -10℃ | 1℃ / -4℃ | 3℃ / -2℃ |
ダウン | スペイン産ダックダウン90-10% (770FP) 超撥水加工 | スペイン産ダックダウン90-10% (770FP) 超撥水加工 | スペイン産ダックダウン90-10% (770FP) 超撥水加工 | スペイン産ダックダウン90-10% (770FP) 超撥水加工 |
生地 | 15Dナイロンシレ撥水加工 | 15Dナイロンシレ撥水加工 | 15Dナイロンシレ撥水加工 | 15dnナイロンシレ撥水加工 |
内部構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 台形ボックスキルト構造 | 上面:ボックスキルト構造 下面:シングルキルト構造 |
ダウン量 | 810g | 630g | 450g | 380g |
総重量 | 約1,260g | 約1,045g | 約825g | 約680g |
価格(税込) | ¥66,000 | ¥57,200 | ¥46,200 | ¥39,050 |
まとめ
NANGAの寝袋を調査した結果、どれもハイスペックな寝袋ばかり。
重さや外観などはWEBで確認すればある程度は分かりますが、生地の質感などは現物を見て触ってみなくては分かりません。
高価なものなので実際に現物に触れてみて、購入を検討することを強くお勧めします。
それにしても、寒い外気温の中で温かい寝袋の包まれてる時間って、まさにLife is beauthfullですよね。
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